音楽と僕の話

アマチュアバンドDIRTYWHITEの歌とギターをやってるKIMURAによる音楽の話のアレコレ

12月29日

DIRTYWHITEとして2回目となる前橋coolfoolでのライブが、今週の日曜日に行われます。

 

今回はドラムのイシハラさんと2人でアコースティックに挑戦することに。

 

ただ、やる曲が相変わらずの爆音シリーズなので、もはやアコースティックではないか。

 

それはそれで僕らも楽しめるし、観る方にとっても面白いのではないかなと思ってます。

 

しかも共演される方々もcoolfoolならではなので、普通にやったら駄目かなと。前回も踏まえて今回はもう少し見世物的な感じでいきます。

 

これを機に我々DIRTYWHITEが成長できると信じているし、少しでも前進していきたいなと思っております。

 

TODAY'S MY FAVORITE SONG IS...

JUDE「LOVELY」

僕の楽曲をあげます

前に東京でSTACEYというバンドをやっていた時に、代々木公園で路上ライブをやらせて頂いたことがありまして。パステルズガンというバンドさんが色々用意してくれて、12月8日(バンド名)と共に参加したんです。

 

パステルズガンは、バンドとしてかなり完成度が高かったし、音楽性もスマートなロックでセンスを感じた。それに3人ともとても優しいお兄さまで、癖の塊みたいな僕らを温かく受け入れてくれたんですね。その後何度かお会いしたんだけど、解散されて。ドラムのトオルくんとはその後もちょくちょく会ってはいたけど。

 

そんなパステルズガンの曲で、音楽で人を感動させる〜という歌があったのをふと思い出したんです。言葉だけだとありきたりなんだけど、これがパステルズガンの奏でるビートに乗ると、不思議と温かく真摯な気持ちが伝わってくる。10数年たった今でもメロディを覚えている程に。

 

音楽で人を感動させたいという願望は僕にもあって、なんか改めて思ったわけです。これまで僕は曲をいっぱい作っていて、形に出来なかったものも入れれば50曲ほど。これ、勿体ないなと。良し悪しなんて聞く人が決めることだとは思うけど、良いと思ってくれる人がいれば、これほど喜ばしいことはない。

 

そこで、僕はこれまで作った楽曲を誰かに譲りたいと思いました。僕の代わりに誰かやって下さい。それで僕の音楽が僕以外の所で広がっていくことを願います。誰がお前の曲なんかやるかー!なんて言葉は無視無視。やりたい方はどうぞご自由にやってください。

 

「虹」「じゃあね」「スパンコール」とか。僕を知っている人はわかるかと思います。今の時代、原盤権とかそういうのはもう関係ないんだと思います。僕はとにかく僕の作った曲が少しでも多くの方々に届いてくれれば充分なので、何卒宜しくお願いします。

 

僕と今まで関わったバンドマンの方々、まずはみんなから宜しく頼みますよ。僕は僕でDIRTYWHITEというバンドで緩やかにやっていきます。僕が今いる前橋でも僕の曲をやってくれる方にこれからアプローチかけていこうとおもいます。どうなるかはわからないけど、やってみないとわからないよね、こういうこと。

 

例えば、ちょっと曲調を変えてとかでも全然オッケーです。歌詞変えてもオッケー。自由。

原曲を知りたい方は、kentarokimura.jp@gmail.com

までご一報ください。それかアキラくんに聞けばほぼほぼ手に入ると思います。

 

音楽で人を感動させることはとても難しいことだけど、そう願うことは自由だ。僕の願いが届きますように。

ボトムライン

この前、LUNA SEAを久しぶりに聴いたんだけど、変わらずかっこよかった。ROSIERという曲が一番好きなんだけど、何が好きかってあのベースラインが繰り出す疾走感。たまりません。やっぱりロックで大事なのはボトムラインかなと。

 

SUGIZO氏のギターも大好きなんだけど、J氏のベースは、ボトムラインを抑えつつ全体を引っ張っていく漢気のようなものが感じられる。これが無いと全然違うんだろうなと思わせるくらい存在感がある。BJCの照井さんと似たような漢気というか。ビートを引っ張っていく感覚。

 

まぁ何より5人の一体感があるからこそな感じなのかと。最近の音楽は、、なんていうのは良くないとは思うけど、ジャパニーズロックにおいて漢気を持ち合わせている若者は正直あまり見えない。僕はジャパニーズロックが大好きなので、そのジャンルから出てきて欲しいなと。

 

でも、結局僕が探しに行かなければ見つけようがないし、それに新星ジャパニーズロックは今の時代そこまで求められていないように思う。なぜなら、ジャパニーズロックを引っ張ってきた先輩方が今尚バリバリにやってらっしゃるので、これに立ち向かうのは中々大変かと。

 

LUNA SEAも現役バリバリで何よりですし、これからも若い子達にも影響を与え続ける存在でいて欲しいです。テクニックは勿論、スピード感、疾走感の出せるベーシストの方々は沢山いるけど、僕はやっぱり+α漢気こそロックだと信じているので、そんな若い子が出てくるのを楽しみにしています。

音楽自論

音楽がヒットするかしないかは、いかに人々の日常に食い込めるかで決まるのではないか、と。音楽の良さなんて受け取る側によって様々であるから、多くの人々に響く音楽というのは、それを聴いた多くの人々の日常の中の様々なシチュエーションにハマるかハマらないかだと思う。

 

そこを狙って曲を作るアーティストもいる。ヒットを目的とするならば曲を世に広めなければいけないので、宣伝活動も行う。コンセプトを掲げ、どうですか?と世に投げ掛ける。つまりは、アーティストは曲を作って宣伝しなければいけない。ヒットさせるには。

 

ただ、ヒットしなくてもいい、ただ自分がやってて楽しいからやってるというアーティストも沢山いる。その中からヒットしちゃう人がいるのは、ファンがアーティストを押し上げるケース。アーティストが掲げる良さにファンが共鳴しているからこそ、アーティストの知らないところで人から人へとその良さが伝わり、広がっていく。

 

つまり、ファンにお願いするパターンと、勝手にファンがついてくるパターンの2種類に分けられる。ヒットを目的とするか、自分の信じる道を直走るのかでやり方は違うのかもしれない。言い方を変えれば、音楽でお金を稼ぎたいか稼がなくてもいいかで分かれそうだ。

 

正直僕は、音楽で食っていきたいけど家族を養わなければいけないので、仕事をしながら合間に音楽を作ってバンド活動をしている。何故その様なやらなくてもいいことをやっているのかというと、やりたいから。趣味です。

 

ただ、バンドとなると他のメンバーも関わってくるので、やりたいからやるだけではいけないなと。だから、やるからには何かを得たいと思っている。3人でやる意味が何なのかを考えてみたら、答えは簡単で楽しいから。普段の生活では有り得ない爆音を体感できるし、操ることができる。コレってかなり気持ち良いんです。

 

ただ、人間って慣れてしまうとそれ以上を求めるもので。僕なんかはこれまで音楽に飽きる事一度も無かったので変わらないんだけど、じゃあメンバーはどうなのかというとこればっかりはわからない。僕がやるべき事は、もっと楽しいこと、何かを得る為に活動していかなくてはいけない。

 

ファンを作ろうとする以前にメンバーが僕のファンにならないと始まらないのかなと思う。その濃度が濃くなっていって広がっていくものなんじゃないかなと。時間はかかるだろうけど、やり方がないわけではないのでやるかやらないかだけだ。

 

先程話した2種類のパターンだと、前者の様に全てを音楽に費やすことは今の僕等には出来ないので、後者のように自分達の道を直走ること、僕等に出来ること、僕等がやりたいことをシンプルに続けていくだけかなと思ってます。

 

音楽マインド

サラリーマンとして生活していると、なかなか音楽の事、バンドのこと、楽曲のことを考える時間が少ない。基本的に休みの日はゆっくりしたいし、家族と過ごしたい人なので、仕事や音楽は忘れるようにしている。

 

そんな中でも、音楽と向き合う時間と決めているのは移動時間。仕事へ向かう時と、家に帰る時。僕は免許を持っていないので、片道10分をチャリンコでプラプラしながら頭の中で音符を浮かべている。

 

不思議とどんなに疲れていても、音楽のことを考えている時はシャキッとするし、自発的に音楽のことを考えてマインドを保つようにすることもある。浅井健一先生や宮本浩次先生の音楽を聴いて、ロックを注入してもらう。

 

自分の曲や先生方の曲のどこがいいのか、なんで気持ちいいのか、分析しているとあっという間に時間が過ぎてしまう。今考えると、僕は高校生の頃辺りから今までずっとしていた様に思う。

 

高校生の頃は、小室哲哉さんや奥田民生さん、ウルフルズミスチル、当時ヒットしていた曲は大体聴いていて、小室哲哉さんの4拍子の裏に細かく音符を打つやり方、民生さんのマイナーコードの使い方などを授業中によく研究していた。(高校の先生方、ごめんなさい)

 

それぞれアーティストの方々には得意技というか必殺のパターンというのがある。日本音楽の歴史をみれば、完全なるオリジナルというのは無いのだけれど、継承されてきたものは必ずあるわけで。特にメロディに関しては日本ならではのパターンがあるというのがわかった。

 

当時の僕の中にあったこの概念をひっくり返したのが、元ブランキージェットシティの浅井健一先生でした。僕が知った頃、BJCが既に完成し円熟期にあったから尚更その衝撃は凄かった。メロディが〜とか、パターンが〜とか、それよりももっと深い所に彼らは居た様に思う。

 

音楽の基礎知識よりも感覚を震わせることの大切さを教えてくださったと僕は思っていて、僕も歌を歌おう、ギターも弾こう、ベースもやろう、ドラムも叩こう、かっこいい音楽を作ってバンドをやろうと決めたわけです。

 

宮本浩次先生についてはまた別の機会に話しますが、浅井健一先生に関してはやはり僕にとって特別で、音楽をやる上では先生の音楽への向き合い方をもっと知って、見習いたいと日々感じています。

 

DIRTY WHITEでは、浅井先生から教えてもらったことをやっていきたいし、メロディの美しさや4拍子の裏の音符のことも含めて、僕らなりの表現を続けていこう、と。そんな事を考えながら、今日も僕はチャリンコを漕いでます。

2019→2020

高齢化社会になるにつれて、様々な分野でルール変更が余儀なくされている。僕たちアラフォーはその狭間に立たされていて、割と冷静に世の中を見れている世代なんじゃないかと思う。

 

僕は古いものも好きだけど、新しいものも好きなので、丁度良い時代だな、と最近そう思う。上の年代の人と下の年代の人の考え方のギャップが想像以上に大きくて、これはこれで良い経験になる。

 

流れに身を任せてさえいれば、上の人の言う事を聞いていれば何とか生きていける時代だったけど、今は自力で色々やれちゃう時代になってきている。副業が当たり前になってきていて、どっちが本業なのかわかんない様な人も沢山いる。

 

先手を打っている企業は更に大きくなっていくだろうし、伝統的なもの以外でノホホンとやってる企業は間違いなく衰退していくだろう。やがてそこに今の20代30代がなだれ込んで来る。そんな未来が見える。

 

僕が務めている会社は、よく紙を使う。ほぼ毎日本社通達のFAXが届く。メールでよくない?と思う様な内容のものが。FAXを送る手間、紙代、インク代を考えると、確実にメールの方が無駄がないのだけど、そのやり方でずっとやってきているので、彼らはそうする。

 

先日、軽減税率に伴うシステム変更の説明会が会議であったんだけど、教える上司がしどろもどろでパソコンを扱っている姿をみて、ため息がでた。会社の対応スピードの遅さに幻滅したが、よい教訓になりました。とりあえず僕はやっていけそうです。

 

かく言う自分も改めてこれからを考えていかないといけないと思いました。音楽においてもこれからどう変わっていくのかワクワクしているし、うまく順応していって、自分達の音楽を広げていけたらいいかなと。

能ある鷹は爪を隠さず

多くの人々に楽曲を支持されている人は、やっぱり凄い。

教材として扱われていたり、米津玄師のパプリカのように子供も歌えちゃう位になると、もはや本能レベルの才能だ。希少種、とは言っても表には出ていないだけで、この才能レベルはきっと世の中にはまだまだ沢山いて、僕等が知らないだけだ。そう考えると世界は広い。

何かを通して知り得ている事が大半で、音楽に関して言えば、潜在的なものを実際に目の当たりにする事は日常ではほぼほぼ無い。もともと音楽を受け入れる土壌というか、音楽が日常に密接した環境ではないことが原因、というか、そういうものだった。

だったんだけど、ここ何年かで時代は急速に変化し、IT技術の進歩によってアイデンティティを主張する事が簡単になってきた。今ではネットを開けば音楽の情報が数秒で手に入る。テレビやラジオ、CDショップ、音楽雑誌から得るよりも簡単に。

もう何十年とタワレコに行っていないし、クロスビートもギターマガジンも読んでいない。そんな現代音楽界において、ミリオンセラーとかランキングとかの優位性が無くなって、音楽が日常から遠ざかっているようにも感じる今日この頃。

5歳の子供がドラムを叩いている動画や、ギターの早弾きをする少女の動画を見て、世の中には凄いのがたくさんいるんだなと。ネットからそういう情報を得て感じることもあって。

そういった潜在的なものが今、色んなところで産声を上げているわけ。もうメジャーデビューしなくていいわけだ。宣言したもん勝ちな世の中になっていて、きっとこれからもそれは続いていくんだろう。

音楽は依然素晴らしいものであり続けるだろうけど、商品として考えると役割は果たしたのかなと思う。シェアする時代になってきたので、音楽を物質化して利益を得ることは難しいなと。

僕らのようにアマチュアでバンド活動する場合、CD作ってライブで売ってってやるわけだけど、もう違うんだね。音楽は無償でシェアするのが当たり前になってきていて、お客さんはアーティストのショウを体験する為にお金を払うようになった。路上ライブの投げ銭スタイルだ。

プロアマ問わずアーティストと名乗る人はみんな市民権を得た時代がやってきたのかもしれない。僕らDIRTY WHITEもやるからには何かをお届けしたいし、一緒に楽しみたいと思っております。今後も表現方法や表現場所を模索しつつ、カッコイイ音楽を作り続けます。